廃棄物処理の実績

排水処理センター 前田 康孝

平成9年度の山口大学各キャンパス(吉田、小串、常盤)の廃棄物処理の実績を前年度に引続き各用度係から資料をいただいてまとめてみた。以下の表は業者へ処分委託した廃棄物の量及び処分委託費について各キャンパスごとにまとめたものである。また、廃棄物処理に関する現状の課題についても各用度係よりお聞きしたのであわせて記載した。

1.廃棄物委託処分について

表1は山口大学が業者へ処分委託した廃棄物の量をまとめたものである。ただし、吉田・小串団地の可燃ごみについては各団地内焼却場で焼却処理を行った量を記載した。
前年度の処分量がが年間658トン(環境保全 No.13参照)であることより、処分量的には変動がなかったと思われる。

表1 廃棄物委託処分量 (トン/年)

可燃ごみ 機器類 不燃物 蛍光灯・電池類 空缶・瓶 感染性医療廃棄物 不要薬品 合 計
吉田団地 81.0 51.0 111.8 80リットル

0.1
243.9
小串団地 50.0 100.0 198.0 0.1

5.6
353.7
常盤団地 23.5

26.5
9.5 59.5
合 計 154.5

496.9

5.6

0.1
657.1

※ 市リサイクルプラザへ搬入(医療用は除く)

表2は上記の廃棄物委託処分にかかる費用をまとめたものである。

表2 廃棄物委託処分費 (千円/年)

可燃ごみ 機器類 不燃物 蛍光灯・電池類 空缶・瓶 感染性医療廃棄物 不要薬品 合 計
吉田団地 ※1 168

1,623

38

880
2,709
小串団地

1,890
830 1,736 38 ※2

584
5,078
常盤団地

625

3,128
3,753
合 計

2,515

7,523

622
880 11,540

※1 焼却後の残渣の処分費は不燃物に含まれる。
※2 市リサイクルプラザへ搬入

2.廃棄物処理に関する現状の課題

各キャンパスでの廃棄物処理に関する現状の課題について各用度係にお聞きした内容をまとめてみた。

(吉田団地)

○分別収集の徹底
○燃ごみの減量化

(小串団地)

○ダイオキシン排出規制強化に伴う関係法令改正による学内焼却炉の廃止に向けての課題
○廃棄物処理・処分費の増加への対応
○分別収集方法の見直し
・一般廃棄物と医療廃棄物(感染性医療廃棄物を含む)を大別する

・医療用廃棄物の分別収集方法を判りやすく(現場業務の省力化と誤分別防止のため)

○廃棄物集積場の設置

(常盤団地)

○構内の不法投棄ごみ及び放置車輌の処分
○構内の散乱ごみの清掃
○不燃ごみの分別収集方法及び処理の見直し

各キャンパスの共通の課題として廃棄物の分別収集方法の見直しが挙げられている。確かに、より多くの廃棄物をリサイクルするという観点からも分別収集の細分化等が必要であると思われる。同時に廃棄する側に分別収集方法を徹底させることも必要である。また、分別収集後も廃棄物として処分するだけでなくリサイクルの資源として業者へ引渡すことが求められる。