センター便り

新 任 の あ い さ つ

                       排水処理センター主任 藤原 勇

 この4月から排水処理センター主任として山口大学に来ました。この3月まで九州大学大学院で有機化学を専攻していました。このため私は今排水処理センターに必要な無機・分析の知識を得るために勉強している所です。

 皆さんは、山口大学の排水処理施設がどこにあるのか知ってらっしやいますか?山口大学吉田地区正門横の建物が排水処理施設であり,また第一体育館横には実験排水モニター施設があります。私の場合大学在学しているときには,排水処理施設が存在し,どんな業務をしているのか全然気に止めていませんでした.廃液は、勝手に捨てないで、ポリ容器に入れていただけで、このあとどんな処理をしているのかまでは考えたことがありませんでした。これらの施設は,主に生活排水と特殊廃水処理を行う所である。これらを簡単に説明すると,生活排水(便所,洗面,寮,食堂からの排水)は,吉田地区は公共下水道未整備地域であるために生活排水処理施設において活性汚泥法(微生物処理)により処理きれている。一方特殊廃液は,水銀,シアン,重金属に分けて収集され,特殊廃水処理施設において凝集沈殿法により処理きれている。これらの施設の運転は業者の人により行われている。先日,初めて大学廃棄物処理分科会に出席して,各大学の廃葉物処理センターを運営している人のお話を聞いてきました。この中で印象に残ったのは,廃液を収集した際に有機廃液と無機廃液を混合してポリ容器に入れて提出されたために,収集場所にてボリ容器が破裂し.けが人が出た話しでした。この原因はアルコールが混合されたために,化学反応が起こり,NO2,NOガスが発生し,ボリ容器の圧力が高くなり破裂したということです。このことを聞いて廃液収集日に各学部から持ち入まれる廃液タンクは.場合によっては非常に危険なものであることを思い知らされました。この事件は他の大学でたまたま発生したわけでありますが,山口大学において,万が一発生するかもしれないと思うとぞっとしました.