山口大学大学院連合獣医学研究科
研究拠点


平成24年4月1日、連合獣医学研究科棟において、動物感染症国際研究拠点とトランスレーショナルリサーチ拠点を開設しました。   

  設置趣旨
構成大学、協力大学ならびに連携機関を横断する研究の促進と高度化を目指して、以下の2研究拠点を連合獣医学研究科に設置し、各研究拠点に2〜3プロジェクトを立ち上げる。これらを核として、学内外の研究資金の獲得を目指す。 


  連合獣医学研究科 研究拠点の概要

研究拠点名 プロジェクト名 概  要
 動物感染症国際研究拠点
 International Research  
 Center for Animal      
 Infectious Diseases
 (IRCAID)
 細胞内寄生体プロジェクト
 宿主の細胞内に寄生する病原体は薬剤による治療およびワクチン等に
 よる予防が困難な場合が多い。そこで、病原体の宿主細胞への侵入機
 構および細胞内における増殖機構を解明し、その成果を基盤とした新た
 な視点による治療法・予防法の開発を目指す。


 新興感染症プロジェクト
 新興感染症はほぼすべてが動物由来である。国際ネットワークを通じて
 動物における新興感染症の感染状況を調査することによりリスクを調査
 する。更に、伴侶動物・野生動物・節足動物における病原体を網羅的に
 調査することにより、新規新興感染症の発生を予測する。また、新興感
 染症の診断・予防・治療法を検討するとともに、得られた情報を公開して
 社会へ還元する。


 トランスレーショナル
 リサーチ拠点
 Biomedical Science
 Center for
 Translational Research
  (BSCTR)
 比較腫瘍発生学プロジェクト
 犬の腫瘍性疾患の発生は年々増加しており、またその生じる腫瘍の中
 には人の腫瘍に類似するものがあることから、人の腫瘍の自然発生モ
 デルとして注目されている。本プロジェクトでは、犬の腫瘍と人の腫瘍を
 比較し、その共通点と相違点を明らかにすることで、腫瘍発生メカニズ
 ムを理解した新規治療法を開発し、犬のみならず人の腫瘍性疾患の治
 療に対しても還元できることを目指す。


 再生医療プロジェクト
 重度な脊髄損傷や肝硬変などの難治性疾患に対して有効な治療法に
 は限りがあり、体の一部を再び作り出す「再生医療」が注目されている。
 脊髄損傷や肝硬変自然発生犬および実験モデルに対して自家細胞を
 移植し、移植治療の有用性に関する鍵因子を明らかにすることで、再
 生獣医療の確立を目指す。


 場 所

 連合獣医学研究科棟2階205号室