■2010.11.14 工学部の学生らがギネス記録に認定!!
 11月14日(日)に宇部市ときわ公園遊園地でペットボトルタワーでギネス記録に挑戦する試みが行われました。この企画は、山口大学、長州科楽維新プロジェクト運営委員会、宇部市子ども会育成連絡協議会が主催となり実施されました。

 長州科楽維新プロジェクト運営委員会とは、
 山口大学が中心となり、参加機関と協力して、小中学生に科学技術の楽しみを伝え、明日の科学技術立国日本を担う人材を育成することを目的としている団体です。主な活動としては、科楽奇兵隊100ヵ所訪問(出前科楽教室)、合同イベントの企画・運営、HP開設による合同広報、楽しく学べる教材の開発などを行っており、山口県内に科学を楽しむネットワークを構築します。

 作品は、現在建設中の「東京スカイツリー」を模した「ボトルで作る世界一高い彫刻」です。作成にあたって宇部市の子どもたちを中心にペットボトルを集め、使われたペットボトルの数は、1万2120本(2リットル入り)でした。
 
 午前10時から作業を開始し、約4時間半でギネス記録を更新する塔が完成しました。
 

9本で1つのブロックを作り、注ぎ口同士をはめ込んで積み上げるという安定性のある手法で積み上げていきます。 高くなるに従い、クレーンを使っての流れ作業で、時折風が吹く中、慎重に作業を続けています。
完成後の12月4日に、イルミネーションコンテストの点灯式が行われました。

高さ11.37mは、以前の記録である約8.2mを約3mも上回るものです。

ときわ公園遊園地の敷地内の会場で、12月28日まで展示され、クリスマスシーズンを大いに掻き立てるロマンチックな展示になりました。

  ここで、山口大学でこの挑戦の企画・実行にあたって中心となった学生の1人、大学院生の原田瑞貴さんからの「ギネスに挑戦を成し遂げての感想」をお伝えします。

長州科楽維新プロジェクト 「ギネス記録に挑戦」に参加してみて
                             山口大学大学院理工学部研究科
                                           電子デバイス専攻 原田 瑞貴

まず、長州科楽維新プロジェトは子供たちにものづくりの楽しさや科学の不思議を伝え、未来の理系人材の育成を目指しています。

今回のギネス記録に挑戦という目的の根底もそこにあり、身近なものであるペットボトルで大きい建造物を作り「どうやって作ったのだろう、どうやったらこんなものが作れるのだろう」といった、子どもたち好奇心の起爆剤になればと思い挑戦しました。

 さらに今回の挑戦は、宇部市子ども会育成連絡協議会と共同で挑戦しました。「子ども会の子どもたち1人につきペットボトル1本以上!」という目標を持って使用済みペットボトルを回収し、ペットボトルブロックの作成まで協力して頂いたことで、より多くの子どもたちがものづくりの楽しさに触れることができたのではないかと思います。

今回の挑戦でものづくりの楽しさやそれを伝える難しさを実感し、それ以上に多くの方々のご協力ご支援に感謝し、自分も大きく成長することができたと思います。


  このギネスに挑戦!「ボトルで作る世界一高い彫刻」は、山口大学の学生を中心とした長州科楽維新プロジェクト運営委員会の取り組みですが、宇部市子ども会育成連絡協議会、宇部市の子どもたちなどの参加や地元の方々の声援を受けて実現することができました。