■2/8 教育学部の工事用外壁に絵画作品出現!

山口大学教育学部では、昨年から改修工事が行われています。中庭には工事用外壁が建てられています。その外壁に美術教育専修の学生たち(主に後期の絵画Vの受講者たち)が共同制作による絵画作品を描きました。作成期間は約3カ月です。

 なお、今回の共同制作のテーマは、私たちが住む「山口盆地」であり、作品は大きく三つの画面に分かれていて、学生たちはそれぞれ3、4人単位でグループを作り、彼らがイメージする山口盆地を絵画作品に表現しました。
(ただし2月8日に外壁が撤去されたため、残念ながら今現在は見られません(>_<)
)


3つの作品について簡単ですが解説します。

正面玄関から入って始めに見られる作品です。山口市のにぎやかな雰囲気や自然の美しさを反映させた作品を創るという意図で制作されたものです。
 狐の絵は湯田温泉の白狐をモデルとして描いたもので、さまざまな楽しい活動をしています。

 瑠璃光寺や一の坂川などの山口の著名な観光地と併せて、大学生の生活やさまざまな文化的なイベントも描いていて、ご覧になる方々に山口盆地にある楽しい出来事を見つけてほしいという思いが込められています。

 

次に見られる作品です。山口県全体をイメージしてデザインされていて、中央に山口県の形を表現した山口大学のロゴマーク、両サイドに日本海と瀬戸内海を配置しています。
 山口県の県木アカマツ、県花夏みかん、県鳥ナベヅル、さらに鵜飼や
SL、ザビエル記念聖堂、ちょうちん祭り、秋吉台カルスト台地、はなっこりーなど山口県の代表となるものをちりばめています。

 歩きながら見ることを考え、モザイクアート形式をあえて横長にし、斜めからみることでより美しい山口盆地を見ることができる工夫がなされています。

更に進むと見られる作品です。山口盆地の体感的四季を表したいという思いで制作しました。
 山口盆地の四季は肌で感じられる特徴として、春と秋が短く、夏が長いことが挙げられ、この作品では、1年で学生たちが体感する四季そのものが見かけの長さとなって表れています。

 画面の左から右へ、春から冬へ流れる季節とともに『瑠璃光寺の五重塔』『ザビエル記念聖堂』『山口大学正門』『雪舟庭』など山口を代表する建造物が、それぞれの季節の化粧をしていくさまを描いています。


2月8日に、制作者の一人の池田愛さん(美術教育2年)に制作されての感想をうかがいました。

「2年後期に入って、主に『絵画V』という2こま続きの講義の時間を使って共同制作を行いました。1グループ3、4人で3つの画面を計10人で作成しました。案はテーマである「山口盆地」を基にみんなで持ち合いました。私たちの作品(真ん中)は酒井藍さん(技術教育4年)の原案が基になっています。私たちの画面はマスキングテープを縦横に貼って作業を進めました。画材はペンキなのですぐに乾き、風雨にも耐えられますが、絵画の進行が天候に左右されるのが難点でした。通りすがりの人々に壁画を見て何か楽しいことを感じてもらえるとうれしいです。」