■2017.02.01 「東京2020アイデアソンVol.1」優勝 岩政翔太さん学長訪問

 2016年11月27日(日)、パラリンピックをテクノロジーで盛り上げるアイデアを出し合うイベントが東京で行われ、山口大学理学部4年の岩政翔太さん(22)らのチームがグランプリ賞を受賞しました。

 このイベントは、東京2020アイデアソンVol.1実行委員会が主催したもので、11月21日、26日、27日の3日間にわたって行われました。 
 ▲学長訪問で撮った写真です♪ 
※アイデアソンとは、「アイデア」と「マラソン」を組み合わせた造語で、決められたテーマの下、各チームでアイデアを出し合い、それをまとめていくという形式です。そして、良い提案については表彰されます。

 当日は全国から33人の学生が集まり、各自でアイデアを出し合った後、それぞれが良いと思ったアイデアに便乗する、という手法でチーム分けが行われました。


☆ 2月1日に学長訪問を行いました☆  
 岩政さんから学長に、受賞に至った経緯について報告がありました。   イベントに参加したきっかけ、参加した感想について話しました。

☆インタビュー☆ 
 学生広報スタッフのJ.Mです。
グランプリ賞を獲得したチーム代表の岩政翔太さんにインタビューしました♪
 
■あらためて、参加のきっかけを教えてください。

 リオオリンピック・パラリンピックの閉会式「フラッグハンドオーバーセレモニー」の映像に凄く感動し、自分もオリンピックに携わりたいと思ったためです。また、小学校3年生の時からバスケットボールを続けており、大学で行っているハムスターの回し車の回転の研究を、車椅子バスケットボール(以下:車椅子バスケ)の車輪の回転に活用できないかと考えました。

■どんなアイデアを出したのですか?

 それはVR(バーチャルリアリティ)を使って車椅子バスケを体験できるというものです。車いすは固定された状態で、ゴーグル型のメガネをつけて映像を見ます。車椅子には振動の装置を付けていて、プレイ中の衝突なども再現できます。

■一番工夫したポイントは?

 それは、車椅子1台分のスペースで体験できるということです。車椅子バスケの体験会はよく行われるのですが、それには体育館といった広いスペースが必要です。VRを使うことで、駅の構内などの狭いスペースを利用し、手軽に体験することができます。

■応募する前からこのアイデアを考えていたのですか?

 最初は、大学で研究しているハムスターの回し車と、車椅子の回転を連動したアイデアを考えていました。しかし、フィールドワークの中で、車椅子にセンサーを取り付けることが難しいということが分かり、アイデアソン当日になってから考え直したんです。

■メンバーはどのように決まるのですか?

 アイデアをイラストにして出し合い、自分が良いと思った人のアイデアに投票し、便乗するという方法です。僕は0票だったのですが、敗者復活としてアイデアを立候補できる枠があり、「せっかく山口から来たんだ」と思って名乗り出ました。その後、僕のアイデアに興味を持ってくれた大学生2人が賛同してくれてチームが結成されました。他に、アシスタントの方がどのチームにもついて下さるので、その4人でアイデアを練り上げました。

■賞をとってみてどうでしたか?
 
 賞を取れたことがけっこう自信に繋がりました。こうしたアイデアソンに参加するのは初めてですが、目に見える形として残ったのが良かったです。「知らない人たちと一緒にアイデアを考える」という経験もできて良かったです。参加してみて、自分の可能性を知ることができました。

■今後してみたいことは?
 今後、実現に向けていきたいと思っています。アイデアソンはテーマによりますが、自分の興味がある分野でぜひまた参加したいです。
 
 
 

〜編集後記〜
 こんにちは、学生広報スタッフのJ.Mです。

 まずは岩政くん、受賞おめでとうございます!

 実は私は1年生からの知り合いで、今回、受賞を聞いて久しぶりに再会し、話をすることができました。
 インタビューでは、「自分1人でアイデアソンに応募した経緯」、「自らのアイデアへの強い想い」、「得られたもの」…など色々な話をすることができ、友達の活躍を聞いて自分のことのように嬉しく思いました。

 今回は、「車椅子バスケットボール×テクノロジー」というテーマでしたが、私も小学校の時に車いすバスケットボール選手の方が講演に来て下さったことがあり、「車椅子でもこんなに速く、細かい動きができるんだ」と驚きました。そのため、「車椅子バスケの魅力をより多くの人に知ってもらいたい」という岩政くんの想いに大変共感できました。
 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、より多くの人に魅力が伝わるといいなと思っています。

(YU-PRSS/学生広報スタッフ J.Mより)