■第87回 パンのみみ展

 平成30年6月16日(日)9:00〜18:00(最終日のみ17時まで)までクリエイティブスペース赤れんがにて山口大学美術部さんによるパンのみみ展が行われました。
 パンのみみ展は年2回行われ、今年で第30回目を迎えます。今回は自由展とテーマ展にわかれており、テーマ展のテーマは「堕落」でした。「暗さ」だけが「堕落」のもつ味わいではなく、作者の数だけ、見る人の数だけ何通りもの味わい方があります。
 各部員が自由に想像力を働かせてアイデアを広げ、個性豊かな作品を生み出しています。

主催:山口大学文化会美術部


 

パンのみみ展は、いつも見ている景色でも、ちょっと見方を変えるだけで気持ちが弾み、きらきら輝いて見えるということから名付けられたそうです。 「ミジンコ2」 洲M志帆
よくみるとミリペンでミジンコがたくさん描いてあります。
立ち止まってついつい見入ってしまう作品です。
 「貝の火」 山本 裕美子
宮沢賢治の「貝の火」を読んで制作されたそう。アクリルで描かれた作品です。
 「once in a blue moon」 伊藤 穂波
直径20pの円形のキャンバスに油絵の具で描かれています。
 「22」 長島 麻佑
アクリルと水彩、色鉛筆で淡い雰囲気で描かれています。
     
「葉桜」 岡谷 実冶子
父から贈られた盆栽を描いたそう。ボールペンで細かい描写まで描かれています。
 「あなたへ」 多田 彩乃
好きな作家さんの言葉と好きなバンドのボーカルの生き方からインスピレーションを受けて描かれた作品です。
 「今日のあなた」 高畑 絢
実際にいろいろな色の口紅で描かれていて驚きました!
「風景〜ふうけい〜」 川上夏未
出雲大社の風景がアクリルで描かれています。本物の写真のようです。
「美人」 仲谷享輔
韓国の女性9人組アイドルグループ「TWICE」のメンバーを鉛筆で見事に描写しています。
「柳花(ユファ)」  林秀 香瑞
色鉛筆と鉛筆、ボールペンなど様々な画材を用いてユファという女の子を描いたそうです。
「Orcinus Orca」 徳納 七美
Orcinus Orcaはシャチの学名で、
日本語では冥界の魔物と言うそう。シャチの美しさを知って欲しいという想いのもと描かれています。
ここからはテーマ展です。
今回のテーマは「堕落」です。
 「堕落」 森田歩香
透明水彩と絵の具で描かれています。画面から「堕落」のタイトルのとおり、異様な感じが伝わってきます。
 「ローレライ」 林 佳那
らめがきらきらとしているのが印象的な作品でした。
 「廃」 松永 実優
過去を捨ててゲームに生きる人をボールペンや水彩マーカー、コピックなど様々な画材を用いて描いている作品です。
   
   「固着」 米原 千絵
ボールペンやアクリルガッシュ、ポスターカラー、透明水彩などを用いて描かれています。カラフルですが描かれているものはとてもシュールです。
 「街」 多田 彩乃
湯田がモデルになっているけれど実在する風景ではないそうです。光と闇の対比が表現されています。
 「背」 田中 美彩子
顔だけでなく背中にも表情があると言うことが絵から伝わってきます。
     
 「失われた野生」  山本 裕美子
野生の心を忘れのんびり眠りにつくユキヒョウが描かれています。遠くに獲物がいますが捕まえる気はなさそうです。
 「くさりんご」 石本 舞花
アクリルや飴、ビー玉を用いて展示された作品。見るからに甘そうです。
 
                             〜編集後記〜
こんにちは。学生広報スタッフA.Tです。
今回、第87回パンのみみ展を取材させていただきました。
毎年行われる美術部さんの展示を見にいくことが楽しみで、「今年はどんな作品があるんだろう」とわくわくしながら会場に向かいました。私は、作品にどんな思いが込められているのか考えながら作品を見るのが好きなので、今回もゆっくり時間をかけて作品を鑑賞するようにしました。
梅雨でどんよりした日が続きますが、頑張っている学生の色彩鮮やかな作品を見ると元気が出ます。また機会があれば皆さんもぜひパンのみみ展に足を運んでみて下さい。