■6月は環境月間です
2009年6月16日(火)−19日(金)
吉田キャンパス内「排水処理センター」では、センターツアー見学が行われました。

 排水処理センターは山口大学の教育、研究、医療活動に伴い発生する排水に基づく環境汚染を防止して、教職員、学生および周辺地域住民の生活環境の保全を図るとともに排水処理方法に関する基礎教育に協力するために設置されました。

排水処理センターは平成7年からフェライト法を導入し、無機系廃液処理を行っています。同センターでは山口大学内の各建物のpH異常を感知し、各事務所に異常を通達するなどの管理を行っています。

こちらが今回見学をさせていただいた排水処理センター。 まずはフェライト生成についての概要説明を受けます。 センターではフェライト法によって無機系廃液を無害化しています。
一面に並んだタンク。全キャンパスの無機系廃液がここに集められます。 処理された廃液は処理水とフェライトスラッジ(鉄と金属の複合酸化物)に分離されます。 ここでは廃液と磁石を使って、実際にフェライトスラッジを取り出す様子を観察しました。
続いてフッ素・リン廃液の処理の様子を見学しました。 用意された廃液の中に水酸化ナトリウムを流し入れて、pH調整をします。 次に塩化カルシウムを加えて、リン酸カルシウムとフッ化カルシウムにします。
さらに凝集剤を加えて反応を促進させます。 バケツに取り出した廃液が分離していく様子を覗き込む見学者。 みなさん熱心に見入っています。
濾過したフェライトをフェライト反応塔に送り込みます。 いよいよ最終段階。送り込んだフェライトを脱水すると・・ フェライトスラッジの完成!!分離された処理水は様々な処理の後、学内の下水道へ放流されます。
見学に来られていた理学部大学院2年生の三上昌志さん。不純物の濾過などは研究でもよく行うので勉強になりました。 農学部大学院1年生の坂口智保里さん。「一つ一つの過程がとても大掛かりで驚いた。これからは排水に気を使おうと思いました。」 今回案内していただいた、センター主任藤原勇さん。ありがとうございました。

排水処理センターに興味のある方はこちら→ 排水処理センターHP