排水処理センタ−運営委員会,山口大学環境保全編集委員会報告

                        排水処理センター  藤原 勇

 山口大学環境保全第12号以降の排水処理運営委員会および山口大学環境保全編集委員会の内容は次の通りである。

 平成8年度第2回排水処理センタ−運営委員会

 平成8年12月11日

 1)報告事項

 1.大学等廃棄物協議会について第12回大学等廃棄物協議会について藤原主任より報告があった。

 2.環境保全第12号の発刊について報告があった。この雑誌の編集において内容が排水だけではなく環境についての話題が多く含まれていることより、環境汚染等防止対策委員との共同で作成すべきではないかと提案があった。これについては、協議事項として議論することとなった。

3.業務中間報告について前田センター技官より報告があった。

 3-1 ポリタンクを今年度新規500個各部局に配布した。

 3-2 吉田地区の生活排水が6月11日から下水道に切り替わったこと。

 3-3 有機系廃液区分の改正による学内規則の改定は,9月11日付けで施行となったこと。

 3-4 排水処理センターにおいて10月から学内ランが使用できるようになったこと。

4.廃液の手引きについて浮田編集委員長より手引きの配布は2月の予定であるまた実験系の教官に1冊づつ配布するとの報告があった

5.その他

 5-1 実験系の配管途中に貯留槽の設置について蒲池企画課長より工学部の配水管の途中に貯留槽を設置予定であること,および医療短期大学の配水管を生活系と実験系の別系統に分ける工事を行い小串地区の実験排水の経路に貯留槽を合計8カ所設置したとの報告があった。

   5-2 不用薬品の調査および処理の斡旋の業務について,センター主任より不用薬品の調査および処理の斡旋については排水処理センターのホームページを作成して,不要薬品のリストを公開していく予定であるとの報告があった。

   5-3  常盤地区の不用薬品処分について,浮田委員より常盤地区は9月に不用薬品調査を行い、12月に外注処分の予定であることが報告された。

   5-4  新しい廃液回収について,センター主任より新しい有機系廃液の区分による廃液回収を実施したこと。写真および無機系廃液のポリタンクをテープで色分けしたことが報告された。

 2)協議事項

 1.有機系廃液処理装置の設置について

   藤原センター主任より資料を用いて有機系廃液処理装置設置の必要性があることが説明された。協議の結果、学内処理の合理性やランニングコスト等の問題について検討する必要があることから、次回の運営委員会までにこれらの資料を準備することとなった。ただし、有機廃液処理装置の設置の申請を概算要求として取り上げることは承認された。

   2.ポリタンクの更新について

   前田センター技官より別紙資料を用いて、5年以上前のポリタンクの劣化状態について説明があった。そこで1991〜93年度に配布した古いポリタンクを更新したいとの提案があり承認された。

   3.その他

  3-1 pH異常排水の流入についての対応

    豊澤委員よりpH異常排水の流入の際の対処方法を検討する必要があるとの意見があった。協議の結果、(1)今後異常排水の流入が確認された場合、センター長から各学部長に再発防止のための委員会を組織し協議してもらうようお願いすることとなった。(2)環境教育についてもっと積極的に取り組む制度を確立するために、まず新入生の教育を行うことが望ましいことから、徳力委員長から共通教育センター長へ、排水処理センターの見学など当センターの共通教育への組み込みをお願いすることとなった。(3)各部局または各研究室において排水処理センターが作成する廃液の手引きを基にして、研究室および学生実験で発生する廃棄物の処置について十分指導してもらうよう、センター長からお願いすることとなった。また、究室および学生実験で発生する廃液について、発生する廃液の内容について排水処理センターまであらかじめ報告してもらいたいという、要望がセンター主任からあった。

  3-2 山口大学環境保全の編集方法について

    豊澤委員より環境保全の内容で排水以外の問題を取り上げることより、環境汚染等防止対策委員会と共同で作成すべきではないかと言うこと。環境及び廃棄物の処分に関しての本来活動すべき環境汚染等防止対策委員会が開催されていないことから、この委員会の開催及び活動をお願いしたいとの提案があった。しかし環境汚染等防止対策委員会が学長の諮問機関であることより開催及び活動の可能性が少ないことが指摘された。別の観点で、排水処理センターが環境保全センター(仮名)となり、環境汚染等防止対策委員会が取り扱う排水以外の廃棄物を扱うよう組織および委員会を再編成したらよいのではないかとの意見が出された。これを踏まえて、もし排水処理センターが環境保全センターとなり、排水以外の廃棄物を扱うようになった時の仕事の量および必要人員についての資料を作成し、次回の運営委員会において検討することとなった。

 3-3 排水処理センター施設へのコピー機の購入についての説明があり承認された。

平成9年度第1回排水処理センター運営委員会

 平成9年6月25日開催

1)報告事項

 1.平成8年度事業報告及び決算報告について説明があり承認された。

  2.その他

   2-1 〜 2-4 について藤原センター主任より資料に基づき報告があった。

   2-1 吉田地区実験排水モニター施設へのpH異常排水の流入があったこと。

   2-2 昨年度実施した排出水の水質検査において,常盤地区の1カ所で鉛が排出基準値を超えたこと。

       また,山口市による吉田地区の抜打ち検査において,ジクロロメタンが排出基準値を超え,その後独自に実施した追跡調査においてはジクロロメタン は検出されなかったけれどもn-ヘキサン抽出物が排出基準値を超えていたこ と。

   2-3 平成8年度の無機系廃液の処理において,一度の処理では一部の項目が排 出基準値を達成できず,処理水を再度処理しなければならなかったこと。

   2-4 排水処理センターのホームページを開設したこと,およびそのページで不用薬品の公開を行っていること。

   2-5 前田センター技官より,廃液用ポリタンクについて以下の報告があった。

      今年度も購入希望調査結果を基にセンターで廃液用ポリタンクを一括購入し,有償で配布する予定であること。

       前回の運営委員会での承認に基づき,平成5年度以前購入の古いポリタンクを今年度中に更新する予定であること。

 2)協議事項

  1.平成9年度事業計画について前田センター技官より説明があり,承認された。

  2.「山口大学環境保全」第13号の編集について

    編集委員に浮田(工,委員長),植村(経),宮田(理),右田(医短),藤原(センター),前田(センター)が選出された。

  3.有機系廃液処理装置の設置について

    藤原センター主任より,有機系廃液処理装置の設置により処理が可能となる廃液,および処理に要する経費等についての説明があり,協議した。

   協議の結果,コストや処理装置の操業に伴う新たな環境への影響等も考慮に入れながら,引き続き検討することとした。

  4.排水処理センターから環境保全センター(仮称)への移行について

    環境保全センター(仮称)構想に関連する種々の意見交換をした。

   協議の結果,大学全体の環境保全体制を適切な委員会等で検討すべきである,との当運営委員会の意向を佐々木センター長が学長に伝えることとした。

    その結果として,当運営委員会で検討を要する事項が生じたときには,ワーキンググループを作り対応していくことが承認された。

  5.その他

   5-1 エタノール槽の洗浄水の排出について

     芳原委員より,エタノール槽の清掃に伴う洗浄水の下水道への排出が,学内規則(山口大学有機系廃液取扱要項)に抵触するかどうか,検討依頼があった。

     協議・検討の結果,この場合の洗浄水は,他に有害物質を含まないこと,エタノール含有量が十分低く有機系廃液に分類されないこと,更に環境汚染の心配がないことより,下水道への排出は学内規則上も問題のないことと判断した。

2.山口大学環境保全第13号編集委員会

   7月23日,10月  日に開催された。編集方針は従来どうりとした。