排水処理センター報告

       (山口大学における排水処理状況報告(1998年度))

                         排水処理センター 藤原 勇

 1998年度の排水処理状況を以下に示す。内訳は無機系廃液、有機系廃液、写真廃液、生活排水があり、それぞれの回収量、処理水量および排水の状態を示している。

無機系廃液の状況

 無機系廃液は、1998年度は年6回回収を行った(表1)。フェライト法による廃液処理を2回行った.1回目は1998年7月 6日ー7月11日に,2回目は1998年11月30日ー12月5日に行った.3回目は1999年3月8日ー13日処理量を表2-1に示す。さらに、本装置で処理しにくい廃液と処理できない廃液は日本産業廃棄物(株)によって引き取ってもらった。フェライト法により処理された後の処理水および処理前の水質調査の結果を表2-2、2-3に示す.排出基準以下になった処理水は吉田地区の下水道排水に合流する。処理工程で発生したスラッジは倉庫に保管している。

有機系廃液、写真廃液の状況

 有機系廃液は、年4回分別回収され、都市産業(株)により引き取られ焼却処理が行われる(表1)。有機系廃液は,産業廃棄物廃液(産廃)と特別管理産業廃棄物(特管)とを区分して示した.写真廃液は年3回回収し、(有)大谷化学により引き取られる。なお定着液には銀が含まれているため銀含有量測定の上、相当価格をもって業者に渡すようになっていたが銀濃度が低いため処理費を払って処分してもらっている。

下水道排水等の状況

 6月と12月には常盤地区(工学部)、小串地区(医学部、病院、医短)及び吉田地区(その他の学部)の下水道排水口水質調査を行った(表3)。また、吉田地区の4部局の実験洗浄排水が流れ込むマンホールの排水も6月と12月に調査した(表4)。

その他

1997年度の排水処理運営費決算表を表に示した(表5)。

表1 1998年度無機系廃液回収量