研究科長挨拶
 
 




               





 
 平成16(2004)年の国立大学の法人化後4年が経過し、中期目標期間の法人評価や認証評価を受けることになります。附属学校等の人事評価では、いわゆる、PDCA(Plan→Do→Check→Action) サイクルによる定期的自己点検・評価が実施されますが、私達も、本研究科の呼称をUGSVSからUVYへと改称・気分転換し、引き続き、評価の見直しを実施したいと思います。

私達は、これまでも精力的に教育研究実施体制を改革しています。本年度からは、@社会人学生や外国人留学生等の受け入れや、優秀な人材の獲得を重視してポスター等を作成し、新たに10月入学や他の研究機関との連携大学院等を立ち上げ、A大学院教育の実質化のために、英語と日本語によるE-leaningシステムも構築中であります。さらに、B諸外国の大学等との学術交流協定、C共通ゼミナーのアンケート結果等から、その実施法の再検討や学生支援等についても、鋭意検討しています。本研究科は、西日本唯一の獣医学の博士課程であり、国内外で活躍できる獣医学博士を輩出し続ける責務があると考えます。

獣医学は動物と人類の福祉に貢献する教育研究領域です。本年度も、四大学が連携し、文部科学省の「大学院教育改革支援プログラム」等に申請しました。外部資金獲得に関しては、若手教員の知恵を借りて企画チーム「UVYを設置し、「同上プログラム」の他、「大学教育の国際化加速プログラム」、「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」等を申請しました。文部科学省の教育研究方針のキーワードは、@大学院教育研究の充実、A国際化、Bネットワーク等であり、さらに、大学が連携し「共同学部」や「共同大学院」の設置が可能性も出てきました昨年12月21日に開催された構成法人間学長会議では、@本中期計画中は連合大学院を維持する、A次回の中期目標計画に向けて準備するための作業部会を設置する、などが認められました。そこで、来年度からの評議員には、事務系とも連携できるように、「総務企画担当」と「学務予算担当」も職務として明示し、これから設置される作業部会等の中心としても、研究の高度化や専門化等のために鋭意取り組まれ、活躍されることを期待します。

PDCA計画→実践→評価→改善→)サイクルは、@自己目標の設定、A目標達成活動、B達成状況や過程等の自己評価(意欲・能力・実績)、C改善のための検討を、サイクルで行うものである。本書においても定期的な見直しをしながら、より良い評価法に近づけたいと思います。また、来年度の年度計画の中に、研究科長を中心とした機能的・戦略的な大学院運営に関するあり方について検討するとありますので、まずは、研究科長の選出法を検討し、所信表明をする案が採択されました。また、私達の研究科は、研究科総会等を設置していませんが、各大学の学科会議等で、代議委員会や研究科委員会の報告をすることにより、大学院全教員と情報を共用することも可能となりました。

倒産する会社は、@重い雰囲気、A会議が多い、B決定が遅い、C人材が均一などの要因を挙げる人もいます。私達執行部は、軽いフットワークを信条とし、月2回の総務委員会開催により、代議委員会の会議時間を短縮していますし、UVYチームに若手や女性教員を登用することで、人材の均一化を希釈し、様々な意見を反映できるよう努力しています。

Yes,We Can !

2008年4月




Yes. We Can !
   
 
    連合獣医学研究科長
         田 浦 保 穗