膵癌根治切除後に術後補助療法としてGemcitabineに加えて十分な免疫細胞療法を行うと予後が改善される(消化器・腫瘍外科学、先端がん治療開発学)


Postoperative Adjuvant Therapy for Resectable Pancreatic Cancer With Gemcitabine and Adoptive Immunotherapy. Matsui H, Hazama S, Sakamoto K, Shindo Y, Kanekiyo S, Nakashima M, Matsukuma S, Tokuhisa Y, Iida M, Suzuki N, Yoshimura K, Takeda S, Ueno T, Yoshino S, Oka M, Nagano H. Pancreas 46: 994-1002, 2017 doi: 10.1097/MPA.0000000000000880.

根治切除がなされた膵癌患者を対象として、当時標準療法であったGemcitabineと細胞免疫療法の臨床研究を行った。この臨床研究は先進医療として行われ、いわゆる前向きの第II相試験ではない。43例を後ろ向きに解析したところ、標準的な化学療法がしっかり行われ、MUC1-CTL療法が十分に行われた症例では、他の臨床試験に比較して良好な予後が観察された。

図1:治療のプロトコール

図2:適格例の全生存率(OS)   図3:投与細胞量と全生存率(OS)