HSF1は運動負荷による骨格筋肥大に寄与することを解明(聖マリアンナ医科大学他—医化学分野)

Koya T, Nishizawa S, Ohno Y, Goto A, Ikuta A, Suzuki M, Ohira T, Egawa T, Nakai A, Sugiura T, Ohira Y, Yoshioka T, Beppu M, Goto K.

Heat shock transcription factor 1-deficiency attenuates overloading-associated hypertrophy of mouse soleus muscle. PLoS One 22, 8, e77788, 2013.

運動負荷は、熱ショック因子HSF1を活性化し、一群の熱ショックタンパク質HSPを誘導することが知られている。したがって、運動負荷による骨格筋の肥大は、HSF1を介するストレス応答機構が大きく寄与していることが推測される。今回、豊橋創造大学の後藤勝正教授や聖マリアンナ大学の研究グループは、山口大学その他との共同で、HSF1の欠損により、運動負荷により炎症性サイトカイン(IL-6、IL-1b、TNF)の誘導が増強すること、それに伴ってひらめ筋の肥大は減弱することを示した。本研究により、HSF1が運動負荷による骨格筋の肥大に重要な役割を担うことが明らかとなった。