熱ショック因子HSF1の量が病変細胞を決めることを解明(名古屋大学—医化学分野)

N. Kondo, M. Katsuno, H. Adachi, M. Minamiyama, H. Doi, S. Matsumoto, Y. Miyazaki, M. Iida, G. Tohnai, H. Nakatsuji, S. Ishigaki, Y. Fujioka, H. Watanabe, F. Tanaka, A. Nakai, G. Sobue.

Heat shock factor-1 influences pathological lesion distribution of polyglutamine-induced neurodegeneration. Nat. Commun., 4, 1405, 2013.

  神経変性疾患などのタンパク質ミスフォールディング病では、ミスフォールディングタンパク質が全身の組織に発現しているにもかかわらず特定の神経細胞だけが異常になります。しかし、その分子機構は不明でした。名古屋大学大学院医学系研究科の祖父江教授らの研究グループは、球脊髄性筋萎縮症の病変細胞の決定因子としてプロテオスタシス容量を調節する熱ショック因子HSF1に着目しました。山口大学医化学分野で作製したHSF1ノックアウトマウスやHSF1ベクター等を利用した共同研究により、HSF1 がこの病気の病変細胞の分布決定に深く関与している事をみいだしました。将来的に、HSF1をターゲットとした臨床応用が期待されます。