熱ショック応答の多様な生理機能を担う新しい分子機構をレビュー

 Transcription factor cooperativity with heat shock factor 1

N. Hayashida, M. Fujimto, A. Nakai. Transcription 2, 91-94, 2011

 http://www.landesbioscience.com/journals/transcription/

 熱ショック応答が蛋白質ホメオスタシスを維持するために、蛋白質フォールディングを介助する熱ショック蛋白質(HSP)のみならず、蛋白質分解経路も制御することを明らかにした(Hayashida et al., EMBO J. 2010)。その発見は、熱ショック応答の多様な生理機能を担う分子基盤の理解に新しい扉を開いた。本レビューでは、蛋白質ホメオスタシスのnon-HSP経路、非ストレス条件下におけるHSF1の働き、NFATやATF3など他の転写因子との協調的遺伝子発現制御、などについて解説している。

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