プロジェクト研究者

 

<ポスドク(学術研究員)>

 

1)井上 貴雄(脳神経外科分野)

2010年4月1日〜

各種ストレスの中枢神経への影響を検討し、神経の保護・機能制御法を知る

 神経系は各種ストレスに対して脆弱である。ストレスが神経機能に及ぼす影響を遺伝子・分子・細胞・動物・臨床レベルで検討し、更にストレスを制御することによって神経保護・機能制御効果を高める方法を探る。

• 酸化ストレスと脳血管:くも膜下出血後の生体膜過酸化ストレスの脳血管攣縮への脂質の影響を調べる。

• 低温ストレスとneurovascular unit: 血液脳関門を温度によって制御する。   脳機能を温度によって制御する・保護する。

 

2)Tuerhong Tuerxun (トルグン トルスン)(器官解剖学分野)

国籍:中国 2010年4月16日〜2011年3月31日

FABP分子群による脳内脂肪酸恒常性維持機構の解明

 神経系細胞の脂質恒常性の破たん(脂質細胞ストレス)が精神疾患の原因となる可能性が示唆されているが、その分子機構については未だ不明である。我々は細胞内脂肪酸シャペロンである脂肪酸結合タンパク質(FABP)ノックアウトマウスの解析から、FABPが脳内脂肪酸代謝調節を介して、統合失調症や双極性障害などのヒト精神疾患病態に関与する可能性を示した。本プロジェクトでは、神経系細胞(ニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリア)に、時空間的な多様性をもって発現する3種のFABP分子群(FABP3, FABP5, FABP7)に対して、生体・細胞レベルの解析を行い、FABPによって調節される脂質恒常性とくに長鎖脂肪酸代謝の分子機構と、神経系の細胞間クロストークを調節する脂質ネットワークの解明を目指す。

 

3)張 影(生体機能分子制御学分野)

国籍:中国 2010年4月16日〜

血管ストレスのシグナル伝達経路の解明

  血管平滑筋のCa2+依存性の生理的な正常収縮とは異なり、血管攣縮などの血管病の主因となる血管異常収縮(血管ストレス)は、血管平滑筋のCa2+非依存性の異常収縮によって引き起こされる。我々は、1)この血管ストレスが、スフィンゴ脂質の1種であるスフィンゴシルホスホリルコリン(SPC)⇒Srcファミリーチロシンキナーゼ(Src-TK)⇒Rhoキナーゼ(ROK)経路による事、2)コレステロールが蓄積した細胞膜ドメイン(膜ラフト)が関与している事、を見出した。本研究プロジェクトでは、機能プロテオミクスによりSrc-TKあるいは膜ラフトと結合する分子を網羅的に抽出し、さらに、各分子の機能解析により血管ストレスの新規シグナル分子を同定する。ノックダウンや変異体の過剰発現などを含む、細胞・分子生物学的手法、および生体機能分子相互作用解析(BIACORE)を利用して、新規の病的シグナル分子の機能解析を行う。

 

4)酒井 大樹(分子薬理学分野)

2010年5月1日〜2012年3月31日

 
心筋細胞内Ca2+シグナルの制御蛋白質を標的とする新たな治療薬の開発

 現在、心不全に使用されている強心薬は、主として細胞外から内へのCa2+流入を増加させることによって強心作用を現わす。その結果、不全心では十分な心筋弛緩が得られず、有効な心拍出量が得られないことがしばしばある。この限界を克服する理想的な強心薬は、細胞外からのCa2+流入を伴わず、弛緩を十分に達成し、その結果、収縮力を増強することを必要とする。この様な強心薬の作用点として考えられるのが、心筋小胞体のCa2+ポンプATPase (SERCA)-ホスホランバン系である。本プロジェクトでは、Ca2+ポンプATPase (SERCA)-ホスホランバン系を標的とする心不全治療薬の開発を目指す。

 

5)Linda Koshyvaidyan (リンダ コーシバイダン)(器官解剖学分野)

国籍 インド 2011年5月17日〜2012年3月31日

 
FABP分子群による脳内脂肪酸恒常性維持機構の解明

 神経系細胞の脂質恒常性の破たん(脂質細胞ストレス)が精神疾患の原因となる可能性が示唆されているが、その分子機構については未だ不明である。我々は細胞内脂肪酸シャペロンである脂肪酸結合タンパク質(FABP)ノックアウトマウスの解析から、FABPが脳内脂肪酸代謝調節を介して、統合失調症や双極性障害などのヒト精神疾患病態に関与する可能性を示した。本プロジェクトでは、神経系細胞(ニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリア)に、時空間的な多様性をもって発現する3種のFABP分子群(FABP3, FABP5, FABP7)に対して、生体・細胞レベルの解析を行い、FABPによって調節される脂質恒常性とくに長鎖脂肪酸代謝の分子機構と、神経系の細胞間クロストークを調節する脂質ネットワークの解明を目指す。

 

6)山本由似(器官解剖学)

2012年4月1日~
 
FABP分子群による脳内脂肪酸恒常性維持機構の解明

 神経系細胞の脂質恒常性の破たん(脂質細胞ストレス)が精神疾患の原因となる可能性が示唆されているが、その分子機構については未だ不明である。我々は細胞内脂肪酸シャペロンである脂肪酸結合タンパク質(FABP)ノックアウトマウスの解析から、FABPが脳内脂肪酸代謝調節を介して、統合失調症や双極性障害などのヒト精神疾患病態に関与する可能性を示した。本プロジェクトでは、神経系細胞(ニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリア)に、時空間的な多様性をもって発現する3種のFABP分子群(FABP3, FABP5, FABP7)に対して、生体・細胞レベルの解析を行い、FABPによって調節される脂質恒常性とくに長鎖脂肪酸代謝の分子機構と、神経系の細胞間クロストークを調節する脂質ネットワークの解明を目指す。 

 

7)田中 貴絵(分子薬理学分野)

2012年4月1日〜

 
心筋細胞内Ca2+シグナルの制御蛋白質を標的とする新たな治療薬の開発

 現在、心不全に使用されている強心薬は、主として細胞外から内へのCa2+流入を増加させることによって強心作用を現わす。その結果、不全心では十分な心筋弛緩が得られず、有効な心拍出量が得られないことがしばしばある。この限界を克服する理想的な強心薬は、細胞外からのCa2+流入を伴わず、弛緩を十分に達成し、その結果、収縮力を増強することを必要とする。この様な強心薬の作用点として考えられるのが、心筋小胞体のCa2+ポンプATPase (SERCA)-ホスホランバン系である。本プロジェクトでは、Ca2+ポンプATPase (SERCA)-ホスホランバン系を標的とする心不全治療薬の開発を目指す。


<特任助教>

 1)高木 栄一(医化学分野)
2010年7月1日~

網羅的遺伝子発現の解析
 DNAマイクロアレイ解析による遺伝子発現解析の研究支援を行い、本研究推進体の研究推進に貢献する。


 <外国人留学生>

 1)Mir. Rubayet Jahan (ミァ・ラバイアット・ジャハン)(機能神経解剖学)

国籍:Bangladesh 2010年4月1日〜

 斑点小体 (STB)は辺縁系視床下部を中心に広く脳内に分布する神経細胞質封入体で、高頻度にステロイド受容体との共存が見られる。アンドロゲン受容体との結合性核移行制御が既に証明されており、他の性ステロイドやストレス応答性のグルココルチコイド受容体制御も示唆される。本プロジェクトでは、脳内およびそれぞれの遺伝子を導入した培養細胞におけるSTBとステロイド受容体の結合性と形態学的相互関係を明らかにする。

 

2)Narendra Kumar Verma (ナレンドラ・クマール・ヴァーマ)(医化学)

国籍:India 2010年4月13日〜2011年2月28日

熱ショック応答の分子機構の解明

 熱ショック応答はタンパク質の恒常性を維持する重要な機構の一つであり、その破綻は神経変性疾患をはじめとして様々な病態を引き起こす。したがって、その応答の分子機構を解明により、新たな治療のターゲット分子を明らかにすることができる。本研究では、熱ショック応答の鍵となる熱ショック転写因子群と相互作用するタンパク質を同定し、それらの制御における役割を明らかにする。

 

3)Majid Ebrahimi(器官解剖学分野)

国籍:イラン 2010年10月1日〜

血液脳関門における脂肪酸動態の解析とFABP分子の関与

神経系の脂質恒常性は、循環血液より脂質取り込みと代謝、アストロサイトと神経細胞間での脂質輸送などにより調節され、その恒常性維持機構の解明は精神疾患や変性疾患の病態を考えるうえで重要である。そこで血液脳関門を構成する脳血管内皮細胞とアストロサイトに発現する細胞内脂肪酸シャペロン(FABP)に着目し、遺伝子ノックアウトマウスや培養系を用いて、FABP分子の脂肪酸動態制御における役割を検討する。

 

4)賀 業霆 (He Yeting) (脳神経外科学分野)

国籍:中華人民共和国 2010年11月1日〜

 温度による脳機能の制御

 「温度による脳機能の制御:Thermal neuromodulation」という新たな治療パラダイムを構築し、難治性てんかん、難治性疼痛、重傷頭部外傷および脳卒中などの中枢神経系疾患に対する温度制御を用いた治療法の開発を目指しプロジェクトを実施する。具体的には電子制御局所脳冷却装置を開発し、てんかん患者への臨床応用を行う。また局所脳冷却の疼痛抑制効果および脳損傷における脳保護作用についても実験的に検証し、臨床応用を進める。


5)Fangxu Wu  (ファンシュー・ウー、伍方緒)(医化学分野)

国籍:中華人民共和国 2011年10月6日〜

 熱ショック応答の分子機構の解明

熱ショック応答はタンパク質の恒常性を維持する重要な機構の一つであり、その破綻は神経変性疾患をはじめとして様々な病態を引き起こす。したがって、その応答の分子機構を解明により、新たな治療のターゲット分子を明らかにすることができる。本研究では、熱ショック応答の鍵となる熱ショック転写因子群と相互作用するタンパク質を同定し、それらの制御における役割を明らかにする。