第10回生体恒常性とストレスセミナーを開催しました

第10回生体恒常性とストレス応答セミナーが、2011年6月17日(金)に山口大学医学部霜仁会館において開催されました。今回は、石川 冬木先生(京都大学大学院生命科学研究科・細胞周期学・教授)をお招きし、「細胞はテロメアの長さをどのように測っているのか」というテーマでご講演頂きました。テロメア研究の経緯も含めた概論的なお話に始まり、後半部分では石川先生の発表された論文および現在投稿中の論文の内容についても解説を頂きました。テロメアはほかの正常末端とどのように違うのか、どんなことが分かっていて、何が現在も未解決であるか等、テロメア研究の全体像が大変よくわかる内容でした。講演の後の質疑応答でも、背景的な質問から、分子レベルでの複合体構造についての質問など、満席に近い多数の聴取から幅広い質問があり、熱のこもった討論となりました。

(医化学 林田直樹)