第14回生体恒常性とストレスセミナーを開催しました

 第14回生体恒常性とストレス応答セミナーが、2013年5月30日(木)に医学部基礎研究棟1階セミナー室において開催されました。今回は、仲野 徹先生(大阪大学大学院 医学系研究科)をお招きし、「エピジェネティック制御 −基礎から臨床へ−」というテーマでご講演いただきました。講演では、まず、専門でない研究者にも理解できるようにエピジェネティックとは何かを説明していただきました。そして、仲野先生のグループが独自にクローニングしてきたPGC7/Stellaが受精直後の初期胚における母親由来のDNA脱メチル化を抑制することを中心に、その仕組みと意義について分りやすくお話しされました。さらに、がんや生活習慣病、精神疾患といった疾患の発症にもエピジェネティック制御が関与していることについても解説していただきました。講演の後の活発な討論により、エピジェネティック制御とは何か、どうして重要なのか、そして、これからの医学においてどのように応用されていくのかについて聴衆の理解が深まりました。

(主催者)