冬ソナ番外編

                                                                                      目次に戻る

思議なところ
 確かに不思議なところは多々ある。携帯で今すぐ行くと言って、場所も聞かずになぜ見つけられるのだろう。好きな人がいるところは直感でわかるのか。「明日迎えに行く」と言って時間も指定せず、なぜ絶好のタイミングに現れるのであろう。いつもミニョンとサンヒョクがかち合ってしまう不思議さ。つけ回していないとすると、偶然すぎる。そして後半には実際にミニョンさんはストーカーまがいの行為をしており、ほとんど仕事をしていない。それでも会社はなんとかなっている。キム次長に任せても危ないと思うが。

 韓国のドラマにありがちなのだが、狭いところでからみあった人間関係。どこか以前にあったコントで、「ある喫茶店で自分の生い立ちを話していたら、隣でコーヒーを飲んでいた人が生き別れの兄だったり、またそのさらに横で聞いていた人が父親だったりとか、結局その喫茶店のすべての人が親類縁者だった」というお笑い話を、この話からふと思いだしてしまった。他の韓国ドラマもこれに似たり寄ったりである。


かしいところ


家宅侵入罪では?

ユジン「どうしてこんなところにいるんですか?」
ミニョン「それよりなぜ嘘を言ったか答えて欲しい」
ユジンの部屋の中にミニョンが待っている。それは家宅侵入罪ではないか。それともこのホテルはミニョンさんのものなのか。だからどこに神出鬼没しても許されるのか。
こんな矛盾点があるのにかかわらず見入ってしまう冬ソナ。

郵便法に触れないか?
ミニョンが自分のところに届いた写真をサンヒョクに捨てて欲しいと頼むが、そんなことは郵便法で許されているのであろうか。あまり深くは考えまい。

ストーカー行為?
仕事もせずに年中恋愛にうつつを抜かしたり、ストーカーまがいの行為ばかりしていていいか。つけ回すだけつけ回していて、偶然で会うようなふりをして。ソウルの飲み屋はそこしかないのでは、と思わせるくらいによく出会う。でもそんなドラマのセッティングが逆にわくわくさせる。


ンヒョクのおかしいところシリーズ
 
サンヒョクの性格
サンヒョクは、ユジンに対して「直せと言われたら直す」と言うが、そんな性格直しようがないではないか。サンヒョクは、「今日の僕はどうかしていたんだ」という。でもこれが何回も続くと根本的におかしいことになる。でも憎めない。

サンヒョクの体の傾き
2話の林の中でユジンが迷ってチュンサンが見つけて帰ったときと同様に、都合が悪いときにはいつも右90度を向いているサンヒョク。それが逆にかわいいところである。
 

サンヒョクの元気さ
「元気だった?」と聞かれて「ああ元気だよ」と答えるシーンは、ほとんどが死にかけの場面だ。

走り方
走り方のおかしさでは、まずサンヒョクがあげられる。
サンヒョクは走り方はカモシカみたいで、特に病院で浮くように走るのはおかしい。

一方のユジンは、手の振り方からして、いかにも足が遅そうだ。うちの娘の小学校ではチェジュー走りというのが一時流行っていた。やっぱりミニョンさんが雪を蹴って、ユジンのもとに行こうとする走り方には叶わない。「はじめからここまで」のドラム音とみごとに呼応している。


ム次長 
キム次長に会社を任せたら
ミニョンはよく次長に会社を任せるが、会社はいったいどうなるのか心配になる。キム次長も近いうちにアル中になりそうだし、また次長に任せたら宴会ばかりで会社はつぶれてしまう。いっそのこと、宴会企画会社でも立ち上げてみたらどうか?

ェリン集
チェリンはユジンをいじめるため、復習するためにミニョンを連れてきたと思うが、本当にミニョンが好きなら連れてこず、自分だけのものにしておいた方が良かったのに。結局ミニョンさんは見せびらかしの材料だったのか。


ェリンの影の声 −(“だいたひかる”をまねた)私だけシリーズ−
 
以下のチェリンの言葉には、影の声が幻聴のように聞こえてくる。それほど憎しみが伝わる迫真の演技である。

1.倒木からミニョンを守ったユジンが入院して見舞ったチェリンが放った一言、「大丈夫、心配したのよ。」という言葉。
これが
「いっそ死ねば良かったのに」と聞こえてくるのは私だけ?

2.ユジンのウェディングの用意の時、チェリンがメジャーでユジンのサイズを測ろうとするが、それで首を絞めるのではないかと一瞬心配したのは私だけ?

3.チェリンが、3話で「行くわよ」とユジンに話しかけるとき、
「この泥棒猫」という影の声が聞こえたのは私だけ?

4.5話で「ユジンは一番の親友だから」という。
だとすればチェリンには
友達は一人もいないことになると、ふとそう思ったのは私だけ? 

5.「お腹一杯になったわね。」は、
「今日のいじめはこれくらいにしてあげるわ」と翻訳されて聞こえるのは私だけ?

6.「今度はまた4人で食事しましょうね。」も、
これまた影の声
「またいじめてあげるわね。」と聞こえるのは私だけ?

7話でうそがばれると今度はユジンのお母さんからという外堀から責めるようになった。またサンヒョクにもけしかけたりする。チェリンの外堀・内堀の責め方は、戦国武将の責め方に似て、ある意味ではすばらしい。


いのは誰か
 結局罪の最先鋒はチュンサンの母、カン・ミヒだと思う。ユジンの優柔不断さが悪いという説もあるが、全話を通してみるとけして責められない。それに比べればチェリンの嘘など、盛り上げを作ってくれて、むしろかわいいくらいだ。またチェリンが自分だけのものにして見せびらかさなければミニョンとユジンとの出会いはない。ユジンはそのままサンヒョクと結ばれたかもしれない、従って、ユジンはチェリンに感謝しても感謝しきれない。よくよく考えると、元はと言えばサンヒョクのおやじが仕込まなければこんなことにはならない。しかしドラマを複雑にする出生の秘密を作った功績は大きい。結局、こんな展開を作ったみんなはえらいということになる。でもやはり倫理的に許されないのは、カンミヒがチュンサンに対して行った記憶改変であろう。

結局結局罪の重さからして、
@ カンミヒ 記憶改編は情状酌量の余地はない
A ユジン サンヒョクを苦しめた罪
B サンヒョク 潔くない罪
C サンヒョクの父親 不覚の罪
サンヒョクもどこまで嘘を付くんだとユジンに言いながら本人も結構嘘をついている。ただそれにいつも罪悪感が伴っているのが善人の証拠である。

白い見方
肌の荒れ方
肌の荒れで撮影が混んだ時期かどうかがわかる。
ペ・ヨンジュンは疲れてくると肌が荒れてくる。前の来日の際にも気づいたが、「疲れが溜まっている」と本人が言ったときにはてきめんに肌が荒れていた。でも二度目の交通事故の撮影時にはペ・ヨンジュンはいびきをかいて寝ていたと言うから、その後の撮影はさぞかし順調だったことだろう。一方のユジンは、疲れると目の下にくまができる。

サンヒョクの暗い曲
サンヒョクが出ると必ず流れる暗い曲がある。唯一彼が明るかったのは、ユジンと映画館を探す場面(もう一つあったが忘れた)。でもそれも結局は売り切ればかりで、貧乏くじ男、雨男となる。サンヒョクの明るい笑顔も次の暗い場面を予感させる。
 
NG
7話でスキー場のビルの階段を上るときにヨン様が踏み外すシーンがある。これがそのままオンエアーされたのは時間がなかったせいか?

なくてもいいもの
タロット占いはなくてもよいのでは。これは作者のこだわりであろうが、占いが好きな人でないと邪魔に思えてくる。
 
2度目の交通事故というのは、少し構成としては無理があるのでは。映らなくなったときに、たたくと映ったという古いテレビを思い出してしまった。


目次に戻る