山口大学「国際月間」(10月)が終了!

多彩な企画をとおして、「見て、知って、考え」ました。

 

本年度より始まった山口大学「国際月間」は、予定したイベントを通して山口大学の国際交流、国際協力活動への取り組みを多くの学生や教職員、そして市民の方々に知って頂くことができました。また、イベント参加者に、それぞれの立場で国際活動について「見て、知って、考える」機会を提供できたと考えています。

国際月間中に開催されたイベントの概要は、以下の通りです。

 1.1016() には、学生サークル「YICA」が主催し、世界の貧困解消と国連ミレニアム開発目標(MDGs)の達成を求める世界共通イベントStand Up Take Actionが大学会館で開催されました。山口ケーブルテレビにも出演し、将来はメジャーデビューを目指している音楽グループ「俺ソン」の友情出演、山口大学よさこいサークル「やっさん」の元気な踊りを織り交ぜ、世界の貧困の現状やMDGsについての紹介が行われ、最後は参加者全員が風船を飛ばしながら貧困撲滅へ願いを込め”Stand Up。参加者は市民の方も含め90名でした。ちなみに、世界中でこのイベントに参加したのは173045325人と発表され、今年もギネス記録を更新しました。

http://www.standup2015.jp/index.html>を参照下さい。

2.1019()には「山口大学国際協力活動推進プラットフォーム」が主催する「山口大学の国際化を考えるシンポジウム」が経済学部第1会議室で開催され、教職員約40名が参加し活発な議論が展開されました。

最初に、本学の畠中篤特別顧問から「均一的な国際化ではなく、地域の特色を活かした国際化が求められている。山口県は歴史、文化といったものも含め豊かな地域資源を持っていると考えるが、これをどのように活かすかについての工夫が必要である。大学が中心的役割を果たし地域の国際活動のための「きっかけ」や「機会」、「関わり方」などを創り出していってほしい。」と山口大学の国際化への期待が述べられました。

続いて、村田秀一理事・副学長が「山口大学の国際化とGlobal30」と題して、本シンポジウムにおける議論のための問題提起をされました。その中で、村田理事からは「国際化は今後の大学存続に関わる重要な大学運営の要素である。そして山口大学の国際化はこの20年で、個人の関わりから組織としての関わりに変化してきており、全員賛成ではなくとも特色ある国際化を進めない限り、山口大学は生き残れないだろう。来年度から始まる第二期中期計画においても、国際化重視の点は変わらない。」といった基本認識が示されました。(プレゼンテーション資料はここをクリック下さい。)

続いて工学部の朝位准教授、総合企画部の多賀谷サブリーダー、人文学部のDJUMALI教授が、山口大学の国際化に関するそれぞれの考えを発表して下さいました。

以上の発表を受けて、参加者を交えた議論に移り、「留学生数を増やす等の国際化には、環境整備を含めトップダウンでの決定が必要」、「18才人口の減少を踏まえれば、社会人もしくは留学生を増やす戦略が必要」、「留学生が投資をしても学びたいものが山口大学にあるか」といった厳しい意見が出されました。

最後に山口大学の強みを明確にし、それを活かす山口大学独自の国際化の方向性について、今後も学内で意見交換をしてゆく必要性が確認されました。

3.1028日には山口大学経済学会第2回定例会において、経済学部観光政策学科 朝水宗彦准教授が「国際教育産業の発展と多様化」について発表し、産業としての留学、ツイニング・プログラム、非英語圏における英語学位プログラム、「教育観光」の多様化 といった内容で、事例報告を交えた研究成果が発表されました。特に、教育機関が学習目的で提供している移動を伴うプログラムと定義される「教育観光」についての、「学位留学と比べると期間や募集定員が多様であり、比較的小規模な教育機関でも実施しやすい」という指摘は、山口大学の今後の留学生戦略にとって示唆に富むものでした。経済学部教員など20人が参加しました。(発表資料は、ここをクリック下さい。)

  (4) 国際月間の最後を飾る国際理解イベント「世界のみんなの笑顔のために〜山口の地域力を世界に〜」は、1031()に大学会館を中心に開催されました。このイベントは、山口の人々にも広く国際協力を知って頂く機会として、外務省、山口県、山口市、国際協力機構中国国際センター(JICA中国)()山口県国際交流協会の後援を得て、()国際協力推進協会(APIC)との共催で開催したものです。山口県内で活動する市民団体や学生サークル13団体が参加しました。晴天に恵まれた会場には、約170名を越す市民の方、学生が参加し、留学生や山口県の国際交流員も交え、国際色豊かな催しとなりました。遠くは岩国からお出かけ下さった方もいらっしゃいました。

詳細は、次の山口大学webサイトを参照下さい。<http://ds22.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~renkei/kokusai/kokusai10.31syuuryougo.html>