四熊文庫と浅山文庫

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 四熊文庫は,山口大学医学部図書館に収蔵されている,周防富田の四熊家旧蔵書(72点278冊)であり,浅山文庫は,同図書館収蔵の長門大嶺の浅山家旧蔵書(116点427冊)である。
 四熊家は徳山藩内富田(現周南市土井)に16世紀中頃から続く旧家であり,その蔵書は四熊家16代濟夫博士から昭和33(1958)年に山口県立医科大学(現山口大学医学部)へ寄贈された。
 浅山家は長府藩家老椙森氏の重臣であったが正徳,享保の頃(18世紀初め)故あって主家とともに藩を退き,浅山道琢が萩宗藩内大嶺(現美祢市大嶺町)において医業を始めた。浅山家ではその後も医家が続き,昭和39(1964)年に同家9代浅山吾三博士から山口県立医科大学へ蔵書が寄贈された。

参考資料

第114回日本医史学会・第41回日本歯科医史学会 合同総会
(演題59)「防長の医家四熊家および浅山家の旧蔵書資料について」
2013年5月11日 於 日本歯科大学生命歯学部 九段ホール(東京)

第115回日本医史学会総会・学術大会
(演題4)「幕末の徳山藩医・四熊宗庵の医療活動について」
2014年5月31日 於 九州国立博物館ミュージアムホール(福岡)

第116回日本医史学会学術大会
(演題57)「山口県美祢の医師浅山良輔と赤間関医学校」
2015年4月26日 於 日本綿業倶楽部(大阪)

四熊文庫と浅山文庫