基盤研究を展開研究へ結びつける研究提案 2010年度

 

基盤系教室と展開系教室の共同提案により、ストレス応答の素過程を基盤として臨床応用を目指す研究の提案の課題(2010.3.2現在)

 

1. 熱ショック応答を用いた難聴予防の研究

(医化学—耳鼻咽喉科学)

 

熱ショック応答誘導剤は音響障害後の炎症を抑制することを解明

Auris Nasus Larynx 2011

 

熱ショック蛋白質誘導剤を用いた老人性モデルマウスの難聴進行の抑制

Brain Res. 2008

 

熱ショック転写因子は線毛運動の維持に必要

J. Biol. Chem. 2007

 

 嗅神経形成の維持に熱ショック転写因子HSF1が必要である

J. Biol. Chem. 2006

 

 

2. ヒト悪性黒色腫克服のための新しい視点からの研究戦略

(医化学—皮膚科学)

 

HSF1ノックダウンによるヒトメラノーマ細胞の増殖抑制と温熱受性の亢進

J. Dermatol. Sci. 2010

 

HSF1を介した温熱ストレスに対するマウス表皮細胞の耐性

The Bulletin of the Yamaguchi Medical School 2008

 

3. 虚血組織での血管再生におけるストレス応答機構の解明と治療への応用

(医化学—器官病態外科学)

 

HSF1が虚血組織の血管新生を促進することを解明

PLoS One. 2012

 

4. 精神疾患の病態に対するHSF1を介した脳内ストレス応答機構の役割の解析

(医化学—高次脳機能病態学)

 

脳とこころの発達に重要な因子を発見

Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 2011

 

5. 肝がん治療ターゲットとしての熱ショックタンパク質

(医化学—消化器・腫瘍外科学)

 

6. FABP5による表皮細胞機能制御-乾癬病態への脂質代謝の関与

(器官解剖学—皮膚科学)

 

脂肪酸結合タンパク質FABP5は、皮脂腺細胞の成熟や皮脂の生合成に関与する

Exp. Dermatol. 2012

 

脂肪酸結合タンパク質による表皮細胞分化調節の機構を解明

J. Invest. Dermatol. 2010

 

7. 各種ストレスの中枢神経への影響を検討し、神経の保護・機能制御法を知るI

(器官解剖学—脳神経外科学)(病理形態学、神経内科学含む)

 

局所脳冷却によるてんかん発作および正常神経機能の抑制効果を明らかにする

Epilepsia. 2012

 

脂肪酸代謝がアストロサイトの増殖に関連する

Histochem Cell Biol. 2011

 

8. 各種ストレスの中枢神経への影響を検討し、神経の保護・機能制御法を知るII

(病理形態学—神経内科学)(器官解剖学、脳神経外科学含む)

 

9. 新たな創傷治癒促進薬の開発

(分子薬理学—眼科学)

 

新たな創傷治癒促進薬の開発

Invest. Ophthalmol. Vis. Sci. 2006

 

10. 新たな心不全治療薬の開発

(分子薬理学—器官病態内科学)

 

新しい心筋Ca2+循環機能の改善方法の開発

PLoS One. 2012

 

蛋白質フォスファターゼの心筋における役割を解明

Cardiovasc Res. 2011